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イベントのお知らせ〜チャリティイベント

昨年行ったチャリティイベントの第2弾を
行う事となりました。

急な告知になってしまいますが、アクセスはしやすい
ところなので、時間が空いたらぜひお越し下さい。
当日、仕事の関係でいけませんが、今までのイベントの
中では一番充実した内容だと思います。

震災からもうすぐで1年。
先週行った被災地に住む人々は心の傷が
癒えていません。
しかしながら、このイベントを通じ少しでも
被災者のためになればと思っています。

このイベントの収益は気仙沼市唐桑町の復興支援活動
に充てられます。
イベント当日は前回のイベント後に皆さんから頂いた
義援金をもとに被災地を訪ね、救援物資を届けた事や
炊き出しを行った報告会も行います。
先週行った気仙沼のその後の様子も報告しますので
ぜひご参加ください。


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復興支援チャリティーイベント
『&フェスタ in浅草ライオンvol.2』



一人ひとりが「&」でつながり「安堵」してくらす

そんな日が一日も早く訪れますように

私たちができること

歌って、笑って、そして想うこと


日  時:2012年2月4日(土)
開催場所:浅草・ライオンビル
     東京都台東区雷門2-11-10(銀座線浅草駅2番出口3分)
入場料 :800円(冊子付、終日出入り自由)

イベントの売り上げの一部と、チャリティーフリマの売り上げ&募金箱に集まった金額全額を義援金とし、宮城県気仙沼市唐桑町の復興支援のための活動費に充てさせて頂きます。

企画主旨:
震災から1年が経とうとしている今、自分の身近にいる人が3.11をどう受け止め、どんな暮らしをしているのかが気になりました。気仙沼にいる友人の少しでも役に立ちたいと昨年行ったチャリティーイベント「&フェスタ」の第2弾を現在、準備中です。ライブあり、石鹸やアクセサリーなどの物販あり、美味しい食べ物いっぱいの手づくりイベントです。トークショーでは福島の原発問題を取材するカメラマンによるトークショーも予定しています。イベントを楽しみながら少しでも震災について考えるきっかけ、復興への手助けができればと願っています。友達や知人を誘ってぜひお越し下さい。


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 ライブ&トーク
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◯12:00~『&フェスタvol.1』報告会 
『&フェスタvol.1』(2011年4月開催)後に行った気仙沼・唐桑地区での炊き出しレポート

◯13:00~ ライブ:バセルバジョン(オーガニックバンド)
サガミオーノ・ルーツ・ミックスド・グルーヴ! 人数不詳、内容不詳、愛車はプジョー、バセルバジョン!地上で活動する地下組織、バセルバジョン!覆面を忘れてきた覆面集団、バセルバジョン!2012年末、マヤの予言まで活動中


◯15:00~ ライブ:一期JAM(ジャンベ)
陽気なジャンベ集団。人生は一期一会、人生はJamSession! 出会いとアフリカングルーヴを体感してください♪


◯16:00~ トークショー:小原一真(フォトグラファー)
「福島第一原発と作業員、そこにある暮らし』(定員50人)
原発内の労働環境。そこで働く人がこれまで築きあげてきたもの、震災後に失ったもの、そして新たに築き始めたもの。東北の被災地、原発問題を取材するフォトグラファーが現地レポートを行う

◯17:00~ ライブ:正太郎(アコースティックギター)+バセルバジョン
唄って走る社会科教師!


◯18:00~ ライブ:TAYUTA(バンド)
ゆらゆらゆれ動いて定まらない、という意味の「たゆたう」から名付けられたワールドアコースティックバンド。ナチュラルな亜熱帯ソウルサウンドを奏でる



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 出店リスト
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◯フラワーリース『八ノ花』
国際トータルフローリスト協会受講生による“復興”の願いを込めたリース



◯石鹸『TUNAGU SOAP』
「人にやさしいは自然にもやさしい」。人と自然を繋ぐナチュラルな手づくり石鹸。


◯ネイル『nail salon alma』
高円寺でネイルやってます、あるまです。出張もしていますので、いろいろ相談に乗ることも可能です!気軽で簡単にできるネイルですので気分を変えたい、初めてネイルを体験してみたいと思った方は体感してみて下さい!お待ちしております。
フェス価格1500円(2パターンのみ)


◯手づくり蜜蝋キャンドル&ヘアアクセサリー『ルピルピ』
高円寺のカフェ『ぽれやぁれ』で蜜蝋のキャンドルを販売しております。ゆっくりゆらめく温かなロウソクの火を感じていただけたら嬉しいです!ヘアアクセサリーもオリジナルで世界に一つだけの物です!


◯草木染め手ぬぐい『仕草(shigusa)』
長野で注染という技法で作っている型染め手ぬぐい。長方形の中に物語をつめこめたらと。


◯小物『Mukaaka Craft from ウガンダ!』
ウガンダ産の木の実を使用したピアスやブレスレット+アフリカの生地を使った小物。


◯布小物『メケメケ』
ポーチやコースターなどビンテージの布や着物生地などで作った小物、リネンのエプロン、ベビー用スタイを販売。


◯『&フェスタ手芸部』
チャリティーフリマのチームによって急遽結成された“手芸部”。ラビットファーを使ったバックや小物が登場。


◯レザー小物『toi』
おもちゃみたいなレザー小物。

◯手作り雑貨『Kira kira KAROWA』
キラキラサンキャッチャー、消しゴムはんこ、手作り雑貨の販売。

◯『スジャータプロジェクト』
震災で被災した気仙沼の地福寺の片山秀光住職が絵を描かれた手ぬぐいを、臨済宗円覚寺派・建長寺派の若手僧侶が中心となっている『スジャータプロジェクト』で販売しています。収益は震災復興のために使われます

◯『豆腐屋さんのチャリティー納豆』
国産大豆を電気を使わずにゆっくり発酵させて作った大粒納豆です。お豆の柔らかさと、香りをお楽しみください。その他、おからで作ったスイーツを販売予定です。


◯『つなぐ菓子店』
卵や乳製品などを使わない植物性の体にやさしいお菓子を作っています。



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 フード
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◯「ぽれやぁれ」(高円寺・カフェ) 
ココナツカレー 、キッシュ


◯「I&I」(栃木県鹿沼・カフェ)
ジャマイカンパティ、アイタルスープ
栃木県鹿沼市にある野菜中心で体に優しいお食事を提供しているカフェです。出店特別メニューにジャマイカンベジ料理をご用意します。


◯「Taqueria カランコロン」(川越・タコス専門店)
メキシカンタコス屋さんです。手軽でおいしくてあったかいタコス2種類。
・豚肉とサボテンのチレアンチョ(辛くないチレ)のタコス
・たまごとサルサメヒカーナ(トマト、たまねぎ、ピーマン)のタコス
手づくりのとうもろこしの皮はやわらかくて良い香りです。ぜひ本場メキシコのタコスを食べにきて下さい。


◯「虹たね食堂」
じゃがいもチキンカレー、ベジタブルカレー
料理が大好きな「虹たね」の仲間がカレーを作ります。

※料理は売り切れ次第終了となります。


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 マッサージ
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タイの風をたっぷり感じるマッサージ30分 2000円 (延長、大歓迎!)
タイマッサージ、トークセンこと木槌のマッサージ、ハーブボールマッサージなど
<涅槃で半寝 60分>
♦11:00~♦2000円
あなたも気軽にタイマッサージができる!タイ古式マッサージを元にしたマッサージで身近な人の癒し手になれます。無理に力を入れなくてもグデグデで脱力するほど気持ちいいマッサージができる様になります。


<手作りハーブボール体験 60分>
♦12:30~♦2000円
昔からタイで愛されてきたと~っても気持ちの良いハーブボールの作り方と、毎日の生活に簡単に取り入れられるセルフケアの方法をご紹介します。野生のタイハーブとヨモギなど身近な日本の野草をミックスしてオリジナルハーブボールを作り、ハーブの恵みと香り、更に温熱効果でじんわりと温まる心地さを味わってください。


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 ヨガ
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『Irie Shanti Yoga』 講師:ゆり絵
♦14:00~15:30 ♦定員15人 ♦1500円
持ちもの/動きやすい服装、あればヨガマット、水
内容/ゆったりめのヨガクラス。呼吸、瞑想、アーサナ(ポーズ)を通して心と体に溜まって
いる緊張を手放していきましょう。初心者もWelcomeです。
※事前申し込みも可→メール(yulihey@docomo.ne.jp)で氏名、電話番号(件名に『浅草ヨガ
申し込み』と記す)をお伝えください。



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 フラワーレッスン   ※参加者募集中!
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『初心者でもできるキュートなアレンジ:フレンチドーム』
①10:30~12:00 
②12:00~13:30
♦定員各15人(予約) ♦2500円(制作したお花は持ち帰れます)
持ちもの/持ち帰り用バック(底にマチがあるもの)、あれば花用バサミ 
内容/花の水切りの仕方からアレンジのコツまでアドバイス。生花を使って、こんもりとした半円球のフレンチドームを作っていきます。指導は国際トータルフローリスト協会受講生が担当。
※当日の花材は異なりますが、ラナンキュラス、ミモザなどを使ったアレンジを予定しています。

【申し込み方法】
電話またはEメールにて受付(2月3日18時まで)。
☎の場合は、『&フェス実行委』せど(☎090-6511-0980、17:00~)
Eメールは、『&フェス実行委』せど(sedooo@hotmail.com)宛(件名に「花ワークショップ希望」と記し)で氏名、電話番号、希望の時間帯をお知らせください。


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 チャリティーフリマ 物品募集中!
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♦10:30~日没前まで
※フリマの売り上げは全額、被災地での義援活動に充てます。

※チャリティーフリマ物品募集中!
家に眠っている服や雑貨、本などのご提供をお願いいたします。その際、お手数ですが事前に商品の値付け(100円単位)をお願いします。

※商品の値付けについて※
・商品一つひとつに対してわかるように、取れないように値札を付けて下さい。
・100円単位での値付けをお願いします。
・付けていただいた金額がそのままチャリティとなりますが、他の商品との兼ね合いにより、こちらで値段を調整させて頂く場合がございます。
・売れ残った商品はこちらで処分させていただきます。
(リサイクル等できる限りチャリティに還元できる形で処分致します)

《郵送の場合》
・日時指定2012年2月3日(金)午後3時~6時着で、〒111-0034東京都台東区雷門2-11-10 another day株式会社(商品欄に『&フェス・フリマ物資』と記載して下さい)宛にお送りください。
・送料は自己負担でお願いします。
《持参の方》
・イベント当日、正午までフリマ会場で受け付けます。

【来場者へのお願い】
・できるだけ公共の交通機関をご利用ください。車でお越しの方は近隣にパーキング(有料)も。
・マイバック、マイ箸、マイカップ、マイ皿持参も大歓迎!


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 お問い合わせ
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「&フェスタ」実行委 担当:せど
sedooo@hotmail.com
☎090-6511-0980 17:00~が比較的通じます
# by yutasaito23 | 2012-02-04 02:43 | 日記

2011年残す所わずか。

激動の2011年残すとろあとわずか。

3月11日の東日本大震災。
この先、2011年を思い出すとき、この事を真っ先に思い出す事だろう。
横浜の会議室にあるテレビでみた津波の映像は一生忘れないだろうし、
停電した横浜の街を只ひたすら西へ歩いた景色も忘れないだろう。
道ばたでコーヒーの差し入れを出すおばさん。我こそはと東北にボランティアをしにいく
行く人々、テレビで映った今時の女の子が都庁でマスクをしながら必死に救援物資を
仕分けする姿。。。
今の日本は政治家こそ頼りないが、強い国民がこの国にはこんなにもいるんだという事を
改めて感じた瞬間だった。

そんな2011年が間もなく終わろうとしている。
引き続き、2012年も支援を必要としているだろうし、出来る事はしたいと思う。

個人的にも9月に横浜に異動になり、それまで以上に大変ではあったが、仕事にもやりがいや
楽しさを感じてきた年だった。来年はさらに貪欲に仕事を頑張っていきたいと思う。

それではみなさんよい年を。
# by yutasaito23 | 2011-12-31 22:57 | 日記

50人前のうどん<気仙沼2日目①>

気仙沼に到着し、2日目の朝。

6時に起床し、昨日頂いたおにぎりでチャーハンを作り食べた。

避難所になっている鮪立(しびたち)老人憩いの家は高台の上に立っており、
昨晩到着した時は、辺りが真っ暗で何も見る事ができなかった。
宮城県唐桑半島に位置するこのエリアは三陸にあるリアス式海岸の
入り江の一つで、漁港があり、そのすぐ近くに数百の家々は海産物の加工場
などがある小さな町。
50人前のうどん<気仙沼2日目①>_e0096757_13485643.jpg


高台からは津波にのまれてしまったその町並みを見る事が出来た。
テレビ等で見てはいたものの、実際目にすると言葉を失ってしまった。

のんぴーの案内で漁港の方へ降りる事にした。
避難所から漁港までは約1キロ。高低差は50mくらいだろうか。
歩いて15分程して、すぐに漁港まで降りる事が出来る。
海から海抜10mくらいの所までは何もかもが流され、残っているのは
自衛隊が整理したがれきだけだった。
地震発生当初は、家が土台を残し海に流され沖まで行ったり来たりを
していたという。そして、今歩いている道路の真ん中にも家があったんだよ
という事を教えてくれた。
鮪立という名前からも分かるようにこの町ではマグロ漁船に乗っている船乗り
が多く、3億円したマグロ漁船は気仙沼市内で打ち上げられ、船を海に動かす
作業だけでも5000万円近くの費用がかかってしまうという。
50人前のうどん<気仙沼2日目①>_e0096757_13473926.jpg


唐桑の町から避難所へと続く坂道を歩いていると、約1ヶ月前津波に襲われた時、
町の皆さんは生まれ育った町が波にのまれるのを後ろにしながらどんな思いで
この坂道を駆け上がったのだろう。
そんなことを思いながらその坂道を歩いていると、遠くの方からゴーッという
地響きのような音が聞こえた。
すると、のんぴーが「地震がくるよ」といった。
歩いていたのであまり揺れは感じる事ができなかったが、この辺りでは地震が来る
時は地鳴りのような音が聞こえるようだ。

避難所に戻り、避難所のリーダー的存在の村上さんが
「おめさんだじ、厨房空いだがら使っでいいよ」
と言ってくれた。
厨房に入る前に、イベントで集めた救援物資車3台分を渡した。
救援物資の中でも事前に村上さんに聞いて提供したタイマー付きの炊飯器
は非常に喜んでくれた。これまでは、食事当番の人が4時に起きてご飯を
炊いていたそうでこれで朝もゆっくりと寝れるよと言ってくれた。

救援物資を手渡した後は、炊き出し用の食材を厨房に入れた。
厨房はメンバー7人に、唐桑町の女子高生さなちゃんを加え8人。
足の踏み場も無いくらいに埋まってしまった。
50人前のうどん<気仙沼2日目①>_e0096757_1350166.jpg


昼食のメニューはうどん、炊き込みご飯にサラダ。
嬉しい事にこれまで炊き出しメニューでうどんはなかったとのこと。
豚汁やカレーが炊き出しメニューの定番のようだ。
しかし、11時半には提供できるよう野菜を切る人、だしを取る人に
分かれ作業した。
時間に追われながらも、厨房は笑いが絶えず楽しかった。
普段、女子高生と話す機会が無いからかさなちゃんにみんな(特に男性陣)
が群がっていた。
「さなちゃん、こっちの人は何して遊ぶの?」
「んー、やっばし、たづぼんごは最高ですー」
「夏は小さい頃から皆でたづぼんごですよー」
「たづ文庫?」
文庫で遊ぶ?!どうやらこの辺の方言でたづぼんごとは海に飛び込む事を
「たづぼんご」というらしい。
「なら、さなちゃん、そのまま飛び込みでいいじゃん!」
「たづぼんごはたづぼんごなんですっ!!」
と怒られてしまいました。

そんなこんなで気がつけば11時。
うどんを茹でる。炊き込みご飯も一時どうなるかと思ったがなんとか
うまく炊く事が出来た。
器を用意し、うどんを盛りつけ、お汁を入れ、トッピングをのせる。
避難所のお母さんたちと一緒になり、盛りつけ一皿ずつ完成させていく。
まるで餅つきをするかのようにリズミカルに
うどん→お汁→油揚げ→ネギ→かまぼこ はいっできあがり!といった
感じでものすごいスピードだった。

12時近くになり避難所には昼食を食べに次から次へとやってくる。
人がやって来てはうどん、炊き込みご飯を提供する。
出したと思ったら、すぐに「おいしかったよ!ありがとう!」といって
食器を厨房に持って来てくれた。
うどんもお汁をだしから作ったからかお汁までも全部飲んでくれる人が
ほとんどで嬉しかった。
ほっとするのもつかの間、目の前には洗い物が山のように溜まっていく。
ある程度してからぼくらもうどんと炊き込みご飯を避難所に人たちと一緒に
テーブルに横になって食べた。
50人前のうどん<気仙沼2日目①>_e0096757_13522495.jpg



気がつくと13時過ぎ。
夕食は17時半。これから残りの洗いものをし、、、なんてことを
考えていたら。結構時間がない。

夕食はメインの餃子500個。
がんばるしか無い!
# by yutasaito23 | 2011-05-15 13:37 | 日記

17時間の道のり<気仙沼1日目>

先日の&フェスタで集まった救援物資、義援金で購入した物資
、炊き出しで使う調理道具、キャンプ道具を詰め込み、29日朝3時半。
同乗する友人を迎えに向かった。

4時過ぎに友人と合流し、近所の24時間スーパーに炊き出し用の食材を
購入しに向かう。なんせ約50人分の食材なのでどれだけ買っていいのか
分からない。
炊き出しメニューのうどん、ポトフ、餃子、炊き込みご飯用の食材、
救援物資用のビール1ケース、神奈川産の日本酒2本、焼酎を購入した。
レジのおねえさんも大変そうだった。

購入した食料を車に詰め込もうとするが、只でさえ物資の段ボールや
調理器具が入っていたのでなかなか入らない。
なんとかして、詰め込んだ。運転席、助手席から後ろは荷物であふれ後ろが
何も見えない状態だ。
そうこうしているうちに、すっかり夜が明け朝5時を回っていた。

他2台との待ち合わせ場所である埼玉にある蓮田サービスエリアへ向かうが、
首都高に入り朝の5時半だというのにものすごい渋滞で全く進まない。
結局、川口を通過したのが朝8時半近くだった。
東北道に入ると「渋滞45キロ」の表示が見える。
結局、川口からは断続的に宮城県に入る手前まで渋滞していた。

車は原発問題で揺れる福島県に入った。
東北自動車道は福島第一原発からかなり離れていたが、少し気を引き締めた。
車窓から見える景色は他の県と全く変わらないのだけれど。
しかし、風評被害の影響か畑にあまり人がいないようにも見えたが、
そんな中で、畑を耕していたりする人を見かけ、嬉しくなったし、応援したく
もなった。

福島県に入り、30分程走っていると道路の路肩に「この先、段差あり。
注意して走行を」という看板が目につき始めた。
この看板は宮城県に近づくにつれ多くなる。3月11日の大地震の際に
隆起した道を直した跡である。想像するにどれだけ大きい地震だったのかが
この凹凸の上を走るたびに察せられる。
また、福島県に入ると警察車両や自衛隊車両、緊急医療隊と書かれた車両。
これまでの家族連れ車両がメインだった東北道の様相が変わって来て、
少し背筋をのばした。
17時間の道のり<気仙沼1日目>_e0096757_12475456.jpg


宮城県に入り、他の2台と合流。
盛岡県の一関インターチェンジで降り、一路、気仙沼市に向かう。
一関インターチェンジを降りるとすぐ、国道沿いに半壊した建物が目に入って来た。
これまでの道中、地震によるこれほどまでの被害を見ていなかったので、
一瞬、言葉を失った。これから行こうとする場所をみたらどうなるんだろうと
思ってしまったが、被災地を見に行くんじゃない、助けにいくんだと思い、
気を鎮めた。

途中、ヒビの入った大型スーパーで炊き出し用の食材の残りを買い、
既に日が落ちた気仙沼街道をひたすら走る。
夜20時頃、今回のイベントの発起人であるさとし君の宮城時代の
友人であるのんぴーとの待ち合わせ場所である気仙沼市内にある
セブンイレブンに到着した。
店内に入ると意外にも弁当、お酒、カップラーメン、お菓子や何から何まで
品切れることなく、びっしりと並べられていた。店内に限らず店の前も近所の
コンビニと全く変わらない。
ここまでモノがあふれている事にびっくりした。段ボールにぎっしり救援物資
を入れてここまでやって来たが必要あるのだろうかとも思ってしまった。
近所のコンビニと唯一違うとすれば、このこのコンビニにくるのが、
どこか聞き慣れない東北方言ではない方言をしゃべるつなぎを着たおじさん達、
ボランティアに着たであろう若い人々だった。

やがて、のんぴーが乗った車が車がやってきた。
さとし君とのんぴーは2年ぶりの再会だったようだが、まさかこんな状態で
再会するとは2人も思わなかっただろう。
2人は会うやいなや抱き合った。
抱き合いながらのんぴーが
「おれ、ほんとに死ぬかと思ったよ」
と言った。
その言葉に、のんぴーのこの1ヶ月はどんなに大変な思いだったんだろう
と思った。

のんぴーに先導してもらい今回行く気仙沼市唐桑半島にある鮪立老人憩いの家に向かう。
インフラはかなり回復したようで道路も街灯が灯っており、決して暗くはなかった。
車は唐桑半島に向かう為の測道に入り、しばらく進む。
周辺は、車のヘッドライト以外何も見えなくなっていた。
道はかなり悪くなる。気がつくと、車のすぐ横にはがれきになった家々の跡が
真っ暗な中から浮き上がって来た。
この様子をみて助手席の友人と話す事すら出来なかった。

間もなくして、「鮪立老人憩いの家」に到着した。
中に入ると頭にやわらちゃんのような真っ赤なリボンをつけたおばちゃん、
村上あやこさんが出て来た。
「おめだじ、何匹でぎだんだ?」
これまでの目を疑うような光景を目にして沈んでいた気分が吹き飛んでしまう様な
明るい人でこっちまで明るくなってしまった。
いきなり、
「ごれ、余っだおにぎりだっぺ、おめさんだじで食べろ」
と言われ、コンビニおにぎりを20個近く頂いた。

宿泊用にテントを持って来ていたが、隣接する元の幼稚園である児童館が
空いているのでそこで寝ていいと言われ、休ませてもらう事にした。
児童館の外は満点の星空で、ここまで綺麗な星空を久しぶりに見た気がした。
児童館の中はどの部屋も全国から集まった救援物資で埋まっていた。
その救援物資の横でぼくら7人はおのおのが持参した寝袋を敷き、
寝る事となった。

寝る前にのんぴーから地震のことを少し聞く事ができた。
当日はちょうど夜勤で気仙沼市から勤務先である大船渡市へ車で向かっていた。
途中、工事現場の横を走っているような揺れが感じ、どんどん大きくなり、
しまいにはハンドルに掴まっていないと体が振り回されてしまう程だった
ようだ。
地震直後、まずは家に戻ろうと思いUターンさせ陸前高田市に差し掛かると
ものすごい渋滞だったため、山方面へ車を走らせ、高台に避難し無事だった
とのことだった。その直後、さっきまでいた陸前高田市はあっという間に
津波にのまれたそうだ。
その時の光景は未だに信じられないと言っていた。

みんなで短い滞在で何が出来るかを考え、床につくことにした。

→2日目に続く。
# by yutasaito23 | 2011-05-08 13:28 | 日記

イベントへご来場有り難うございました!

先日の土曜日は嵐のような大雨の中、ご来場頂き有り難うございました。

スタッフ、アーティスト、来場者含め約150名集まる結果となりました。
義援金として161,556円集まり、当日出展した飲食等の売上から
イベント運営費を差し引いた約50,000円合わせて約21万円もの
お金を救援物資購入費、活動費に充てる事が出来ます!

3月11日に大地震が起き、テレビでは悲惨な光景が流れ、募金しかできない
自分に無力さを感じていた中で、アウトドア仲間の一人の友人が気仙沼市の
避難所に避難しているという話を聞き、人ごとではないと強く思ってから約1ヶ月。
復興に向けたほんとに小さな一歩ではあるけど、手助けが出来ればと多い、
友人達と打ち合わせを重ね、なんとか実行する事が出来ました。
イベントはスタッフ、アーティスト、来場者、中には懐かしい友人等々。
いろいろな人と人が「&」で繋がった気がします!
この小さなそれぞれの「&」が東北の人たちの「安堵」に繋がればと思いました。

しかし、本当の目的はこれから。
イベントが終わった翌日に都内のリサイクルショップ等を回り、集まったお金で
救援物資を購入しました。
このイベントで集めた救援物資、義援金で購入した救援物資、イベントで集めた
「虹たね文庫」約350冊をもって29日に気仙沼市唐桑町にあって、
今なお約50名の方々が避難している避難所・鮪立(しびたち)老人憩いの家を訪ね、
炊き出しも行う予定です。

イベントに参加してくれた人も本を提供してくれた人もこれからは気仙沼の人と繋がる事を忘れずに支援を続けてくれればと思います。
# by yutasaito23 | 2011-04-27 00:08 | 日記