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アウトドア納め

先日、2010年のアウトドア納めという事で
友人Tひこと山梨県と長野県の県境にある金峰山に行ってきた。

バックパックにテント、寝袋、食料を持って。
なんだかんだ詰め合わせると重さ15〜20kg近くになる。
背負う時は、結構大変だ。


学生の頃、いわゆるバックパッカーだった頃、パッキングして
荷物を背負う時というのは、次の街に向かう時だった。
次の街では何が待っているんだろうというワクワク感や
通いつめ、知り合いになったご飯屋さん、チャイ屋さん、
宿の人々との別れの寂しさ。
バックパックを背負う事で色々な気持ちが一気にやってきたものだった。


だから、今でも重たいバックパックを背負うとかつて味わった様々な気持ちを
思い出し、ワクワクする。
山に登るようになってから、肩に食い込むくらいのこの重量感がたまらなく
好きになった。バックに「衣食住」の全てを詰め込んで旅をするというのは
なんと楽しい事か。
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三頭山、仙丈ヶ岳、白馬岳、燕岳、鳳凰三山、赤岳、天狗岳。。。
今年も様々な山に登ってきた。
アウトドアでは、瀬戸内海の小島に友達とサバイバルキャンプに行ったりもした。
(最終日、額を切ってしまう怪我をしてしまったが。。)

夏に行った白馬岳は、昔、タイで会った大阪に住んでいる友達と行ったのだが、
まさかあの時、後々一緒に山に行くとは思わなかった。
白馬岳はほぼ毎年、スノボをしに行くくらいだったが夏の白馬岳は高山植物の宝庫
と言われていて、とにかく高山植物が綺麗で冬とはまた違う綺麗さだ。
また、山でキャンプをするととにかく星が綺麗。
なんというか、星が見えすぎて星座がわからないくらい。
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秋に行った八ヶ岳の赤岳、天狗岳、鳳凰三山はとにかく天気がよくて
朝の御来光や稜線歩きはたまらなく気持ちよかった。
鳳凰三山は南アルプスの北岳を真横に眺めながら歩けるので気持ちがいい。
薬師岳の山頂からは伊豆半島までもが見る事ができた。
大阪の友達もすっかりハマってしまったようで、金曜の夜、大阪を出発し
日曜の夕方に新幹線で帰るという強行スケジュールも苦にならないようだ。
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さて、そして冬の金峰山。
登り始め、1時間程するとちらほらと前の週に低気圧が通過した時に降らした
雪がちらほらと出てきた。
2時間と少し歩くと、1日目の宿泊予定地のテント場に到着。
早速、少し下った所にある水場に水を汲みにいった。
しかし、そこは日が当たらない所で30cmくらい雪が積もっていた。
もちろん、水もめちゃくちゃ冷たい。
テントの中に入り、夕食を作りTひこと自然の寒さで冷えきったビールで乾杯。
都会の居酒屋で飲むお酒もいいけど、大自然の中で飲むお酒も格別だ。
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といっても、山の夜は早い。
日が暮れてからは寒く、やることもあまり無いので
しゃべり、飲み、本など読んでいたらすぐに眠くなるので
たくさん着こんで寝る。
夜中、目が覚める。外の空気がキーンとして冷たい。
見上げると無数の星が見える。
気温計をみるとマイナス16度だった。
外にずっといると凍り付いてしまいそうだったので
テントの中に入り、寝袋にくるまった。

翌朝はまた雲一つない快晴だった。
テントをデポし、金峰山山頂を目指す。
しばらくすると岩に氷がへばりついていてツルツルして登れないので
アイゼンを装着した。登っていると暖かくなってくる。
2時間くらい登っただろうか。
金峰山山頂へと続く稜線にでた。
一気に視界が開け、北に八ヶ岳連峰、南に富士山、南西には南アルプス、
北西には北アルプスまでもが見えテンションがあがった。
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そこから1時間程で山頂に到着。
山頂ではバックに忍ばせておいたビールで乾杯。
最高のひと時。
360度の視界。
しばらくじっと周りを眺める。

しばらくすると、おじさんが一人で登ってくる。
そのおじさんもこれほどまで雲一つないのは初めて見たと興奮気味。
写真を撮り合い、別れた。

30分くらい絶景を堪能してから下山。
テントを撤収し、駐車場まで戻った。

その後は増富ラジウム温泉に浸かり、疲れを癒した。

2010年最後のアウトドアとしては最高の終わり方だった。

2011年はどんな1年が待っているだろうか。

また、皆さんご一緒してくださいね!
by yutasaito23 | 2010-12-24 00:58 | 国内旅行
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