<アジア横断旅行記27>今は無きアルゲバム

アルゲバム。
イラン南東部に位置する遺跡。
約300年前にそこで暮す人々が忽然と姿を消したと言われている。

最初、この遺跡を知ったのは「深夜特急」という大沢たかお主演の番組
を見たのがきっかけだった。
その時、アルゲバムの存在を知って無性に行きたくなった。
ペルセポリスと比較したら歴史は浅いけど、なぜか惹かれた。


ザヘダンを出発したバスは4時間ほどでバムの街に着いた。
到着した日はすでに夕方だったので、ご飯を食べて翌日に備えて寝た。


翌朝、7時に起きてアルゲバムの遺跡まで歩いた。
宿からは30分ほどの距離だった。

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中に入ってみると、意外と遺跡がきれいだった。
中は迷路のようになっていて、かつて、人が集まっていたような広場や、
公衆浴場の後があったりした。

結局、遺跡の中には1時間ほどしかいなかった。


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帰り道、バザールに行った。
バザールの中を歩いていると、すぐにチャイハネ(チャイ屋)でチャイを
飲んでいたおじさんが「来い、来い」というジェスチャーをしてきたので、
チャイをご馳走になって、そのチャイを飲もうとしたのだが、
その飲み方が面白かった。

まず、最初に角砂糖を口に含み、グラスに注がれたチャイを受け皿に注ぐ。
そこで、熱々のチャイを冷まし、口に入れる。
徐々に、口の中に含んだ砂糖を溶かしながら飲んでいく。
しかも、うまいことにちょうど一杯なくなる頃に、口の中に含んだ角砂糖も
なくなるようになっている。
結局、おじさんにチャイをおごってもらった。
バムの街では親切な人にたくさん出会った。

こじんまりとしていていい街だった。

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自分がバムに行った翌年の12月、M6を越す大地震に襲われた。
死者4万人を超す大惨事だった。
最初、このニュースをテレビで見たとき、自分が1年前に見た
アルゲバムの姿は無残にも崩れていた。
遺跡の中で会った青年、修理をしていた人達、バザールのおじさん、
街中で明るく声をかけてくれた少年、宿のオーナー達を思い出した。
ただ、無事を祈るしか出来なかった。
幸い宿のオーナーは友人の情報で無事だったとの事。

改めて旅は平和だからこそ出来るもんだな、と思った。

イラン南東部地震
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by yutasaito23 | 2006-12-11 23:09 | 海外旅行
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