イエメン旅行記①幸福のアラビア

イエメン。

初めて聞く人はどこにあるかなんか想像できないだろう。
ましてや行こうだなんて思う人はほとんどいないだろう。

はじめてイエメンの存在を知ったのはイランの安宿でだった。
同じドミトリー(相部屋の安宿)の隣のベッドにいた日本人から
目を輝かせるようにイエメンの良さを聞いて、いつかは絶対に行こうと
心に決めていた。



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ヨルダン・アンマンのクインアーリア国際空港を出発したロイヤルヨルダン航空
は徐々に高度を下げ、機内にある「Time to destination」が15 minutes
と表示されている。
窓から外を見ると到着した時間が朝方だったためか、まったくといっていいほど明かりがない。
これが首都の空港なのか・・・。と思ってしまう。

着陸し、タラップを降りる。気温は15度と9月とは思えないほどに寒い。
さすがに高度2300mだ。
ターミナルへ向かって歩いていると虫の鳴き声が聞こえてきた。
なんと、のどかな。

そして、イミグレーション。
特に問題なくあっさり入国スタンプを押してもらった。
空港内で少し両替をし、サナア中心部に行くべく空港の敷地から出て、
たまたまいた空港職員に中心部であるタハリール広場までの行き方を
聞いたら、逆に「飯食ったか?」と言われ、「食べてないよ」
といったら、「じゃあ、一緒に食べに行こうぜ」
と言われた。

自分から声をかけた人に悪い人はいないという考えからついていくことにした。

歩いていけるほどの近くの食堂に行き、チャパティとキブタ(レバーなどが入った
ピリ辛炒め)を食べた。おいしかったけど、朝っぱらから肉は重たかった。
最後にチャイハッリーブ(ミルクのチャイ)を飲んだ。
重たかったけど、おいしかった。最後におごってくれた。
これ以降、イエメンでは「お~、シュクラン!!(ありがとう)」が口癖にるくらい
おごってくれた。

食堂の前で彼ら3人と別れ、ダッハーブと言う乗り合いワゴンに乗った。
あたりはまだ薄暗い。すでに乗っていたイエメン人は頭に皆カフィーヤという
アラブ人が付けている布を巻いている。
皆、ダッハーブに乗ってくるとき、「アッサラームアレイコム!(こんにちは)」
という。それに対して、すでに乗っている乗客は「ワレイコムッサラーム!
(こんにちはに対する返答でこんにちはの意味)」と言う。
その一連の流れがかっこよすぎて、タハリール広場に付く前から
なんともいえないイエメンに対する期待感でほほが緩んでいた。

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街を歩いている男性はみな腰にジャンビーアと言う刀を差して歩いている。
21世紀のどこにこんな国があるだろうか!
窓の外には、独特なまるでお菓子の家のようなイエメン建築の家が連なっている。

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タハリール広場でダッハーブを降りる。
ちょうど、イスラムの犠牲祭にあたるため、店はどこも閉まっていた。
広場近くのニールホテルというところにチェックインした。
1泊約1ドルちょっとの安宿だ。意外と旅行者が少なく、地方からの出稼ぎ
に来ているイエメン人やエチオピア人が泊まっていた。
隣の部屋に住んでいるエチオピア人とはすぐに仲良くなり、ご飯を食べに行ったりした。

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広場から程近いオールドサナアと呼ばれる旧市街に行った。
旧市街に入った瞬間、全身に電気が走るような衝撃を受けた。
「なんなんだー、ここはー!!」「こんな雰囲気ははじめてだー!」
ここまで感動したのはいろんな国を旅したが初めてだった。
旧市街を歩いていると、路地裏で遊ぶ女の子や男の子、サッカーをしている子、
刀をさして渋ーく歩く男の人。みんな笑顔で挨拶をしてくれる。
やがて迷路のような旧市街を歩くと、バーバルヤマンという大きな門に到着。
数百年前と同じ雰囲気がそこにはあった。
これだけで、イエメンに来て良かったと思った。
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by yutasaito23 | 2007-07-10 21:14 | 海外旅行
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