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男くさ~な式根島CAMP!vol.1

4月吉日。
昨年と同じく、東海汽船の予約センターに電話をした。

「あの~、5月2日の夜発で式根島行きのフェリーを予約したいのですが。。」

「あいにく、座席は満席でして、通路や甲板で寝て頂く席なし券ならご用意できます」

ゴールデンウィーク恒例になりつつある島キャンプ。
男くさいキャンプをやろうと言う趣旨だったので、快諾した。
まあ、席なしと言ったって、ここは日本。
中国で24時間座席なしの電車に乗ったりしたことから考えれば大した事ないだろうと
思っていた。

待ちに待った5月2日。
横浜の大桟橋。22時45分。

千葉からやってくる友達が先についているだろうと、ようやく最寄の駅に到着した旨
伝えると、なんということか仕事につかまり出発が遅れ、まだ品川駅とのこと。
え~~~。23時半出航なんですけど。。

23時25分。
場内に出発案内のアナウンスが流れ、心配になり入口まで行ってみると、
遠く暗闇の中から必死な顔して、チャリを漕ぎ、背中には大きなバックパックを
担いだ友達の姿が見えた!
しかし、出航まであと5分しかないので急いでチャリをたたみ、乗船口に急ぐ。

東京・竹芝桟橋を出発した「さるびあ丸」が入港してきた。
入港してきた船には多くの人が甲板で立っていて、横浜から乗船するうちらを
迎えてくれているのかな、とのんきに考えていたら、なんと彼ら、
席なし乗客の人だった・・・。

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とりあえず、船に乗ると、船内には足の踏み場もなく、老若男女が通路に毛布に包まって
寝ている。全くと言っていいほど腰を下ろすスペースはどこにもない。
この状態で式根島に着くまでの約9時間を過ごさなければいけないのかと思うと
途方にくれた。
甲板に出てみると、皆いたるところにテントを建てている。
というか、船の甲板にテントって・・・。海外でもこんな状態見たことない。

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1時間くらいうろうろしていると、甲板で騒いでいた大学生グループが退散した。
その四方1m弱のスペースを確保し、バックパックに入れてきたテントを張った。

なんとかして今晩の寝床を確保した。
ほっと一息し、ビールで乾杯。
前日もあまり寝ていなく、すでに1時を回っていたので寝ることにした。

夜中3時くらいだろうか。
妙に騒がしいと思い、目が覚めた。
気づくと、ものすごく船が揺れている。体が上下に激しく揺れるのがわかる。
テントの外はものすごい風で、テントを持っておらず、毛布に包まって寝ている人たち
の毛布やらが飛ばされている。
うちらのテントもフライシートがはずれ、雨がテントの中に入ってきた。
テントを支える支柱もはずれ、もはやテントではなく、ただの布切れになってしまった。

まるで台風レポーターのように風に翻弄された。
へたすると、大海原に投げ出されそうなほどだった。

その危機的状況を耐え抜き、朝を向かえると最初の寄港地・大島に到着。
大島では半分以上の乗客が下船した。
ようやくして、船内にスペースを確保することが出来、通路に毛布をひき、
嵐に奪われた睡眠を取り返すべく爆睡した。

午前9時過ぎ。
ようやく大島から利島、新島を経て式根島に到着した。
式根島はキャンプ客が多く、島には一ヶ所しかキャンプ場がないので
争いになると聞いていたので、船を降り、積み込んだ自転車を急いで組み立て、
島ならではの坂道を颯爽と走り、急ぎ足でキャンプ場に向かうライバル達を
追い抜いていった。

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しかし、そこはゴールデンウィーク。
すでに先客が多く、いい場所は埋まっていた。
それでも、海が見渡せる若干盛り上がった眺めのいい場所を確保できた。

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キャンプ場に着き目に付いたのは、

管理人だか客なのかわからないバンダナをまいたおじさん。

「旅の会」なるW大学の学生集団。


なんだかこれから始まる2泊3日の男くさ~な式根島キャンプ。

何かが起こりそうな始まりだった。
by yutasaito23 | 2008-05-15 01:06 | 国内旅行
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