<   2007年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

暑いアツい郡上八幡の夏

この週末、岐阜県は郡上八幡へ行ってきた。
昨年の夏、訪ねて以来、最も好きな町のひとつだ。

今年訪ねた理由は「郡上踊り」

江戸時代に始まり、士農工商の融和を図るため奨励された
とされていて、見る踊りではなく踊る踊りとされていて、
観光客も地元民とともに一緒になって踊るのである。
なかでも、お盆の4日間は「徹夜踊り」といわれ、夜11時から朝5時まで踊るのである。

金曜の夜に車にキャンプ道具、チャリンコ等を詰め込んでいざ出発。
山梨県、長野県を経由し、岐阜県へ。
途中サービスエリアで仮眠を取り、走り続ける。
郡上八幡へ到着したのは朝の8時過ぎ。

早速、テントを設営しスーパーに買出しと朝ごはんを買いにいって
テントサイトで食べる。

岐阜はここ数日40度を越す記録的な猛暑でこの日もまるでドライヤーを
体ごと浴びるかのような暑さだった。
しかし、キャンプ場の木の木陰は案外涼しくて、風も気持ちが良かった。

早速、街へ繰り出すことに。

持ってきたチャリンコを組み立て、キャンプ場から街までの坂道を
ひたすら漕ぐ。
漕ぐといってもほとんど坂道なので風を切るのが最高に気持ちがいい。

e0096757_13162739.jpg

山を下ると目の前に長良川が雄大に流れていて、鮎釣りをしている人が
ちらほらと見える。道路沿いに長良川鉄道が走っている。
郡上八幡駅の駅舎は木造で懐かしさを感じさせた。

郡上八幡の町には水路が流れていて、日本名水百選に最初に指定された
吉田川の湧き水を飲み水や様々な方法で使用している。
時折、聞こえてくる風鈴の音も暑さを和らげる知恵だろう。





昔、大和ハウスのCMで郡上八幡が流れていた。
このCMを見てさらに憧れが強くなったのを覚えている。

e0096757_13173580.jpg


チャリンコを止め、吉田川へ行ってみる。
すると、橋の上にはまさに「夏っ!」というような入道雲が見えた。
普段、雲を見ることなんてほとんどないからか、久しぶりに立派な
入道雲を見た気がした。
部活帰りだろうか、制服姿の学生がヘルメットをかぶってチャリンコを漕いでいる
のを見てほほえましかった。

e0096757_13181451.jpg


郡上八幡-吉田川ときたら有名な飛び込みが行われる「新橋」へ行ってみる。
行ってみると、橋の上には観光協会作成の警告板が書かれていた。
「8月に入り、4件事故が発生しています。過去に死亡事故も起きているので
個人の責任で飛び込んでください」と。
観光協会もこれだけ、郡上八幡の文化のひとつである新橋からの
飛び込みをとめるわけにもいかないのだろう。

e0096757_13183670.jpg
新橋から吉田川までの高さは約12m。ビル5階建ての高さ。
よくお笑い番組でやっているプールの一番高い飛び込み台からの高さが10m。
だから、それよりも2m高い。しかも、川に飛び込むという迫力。
郡上八幡っ子はここから飛び込むことは大人への通過儀礼らしい。

すると、一人の海パン姿の青年が橋の欄干に立った。
周りからは歓声が聞こえる。
次の瞬間、ものすごい滞空時間の後、「ズッボーン!」と鈍い音がした。
しばらくして川底から青年が浮き上がってくると、観客から歓声が。
こんな暑い日に川に入ったら気持ちがいいかもしれないけど、
あの高さは半端ではなかった。


そんなことをしていると、日が暮れぬうちにキャンプ場に戻る。
しかし、帰り道は上り坂だ。灼熱の太陽照りつけるうえ、
どこまでも坂道が続く。5月に行った神津島キャンプのときを
思い出させるほどの上り坂だった。

キャンプ場についてすぐに、キンキンに冷やしたビールを飲んだ。
今だったらビールのCMで使えるくらいのおいしそうな飲みっぷり
だと思いながらも飲み干した。

早速、友達と料理作りをはじめた。
今回はついに買ってしまったダッチオーブンを使っての料理。
火をおこして、下ごしらえをし、焚き火台にダッチオーブンをのせる。
出来上がるまでのんびりお酒を飲む。パチパチ鳴る炭の音がまたいい。
友達は持ってきていたジャンベを叩く。
すると、隣でキャンプしているファミリーの少女が寄ってきた。
「おにいちゃん、楽しそうだね」
「じゃあ、こういう風に叩いてみ」
そんなやり取りがすごく自然だった。
贅沢な時間だとつくづく思った。

e0096757_13193216.jpg


炊き上がったご飯に味付けしたもやしやキムチ、コチュジャン、卵をいれ
石焼ビビンバの完成。
友達が作ったのは、シンプルなチキン、その他ジャガイモ、にんにく、たまねぎなどの
蒸し焼き。チキンの旨みが野菜に溶け込みおいしい。
それと、トマトとモッツァレラのサラダ。
どれもおいしくて踊り前のいい腹ごしらえになった。

時刻は7時。
8時開始の郡上踊りに向け、町へ向かう。
格好はもちろん浴衣に下駄。浴衣は着た事はあったけど、下駄を履いたのは
初めて。祖父の下駄をかりる事とした。
踊りがあるところまで浴衣着て下駄はいてチャリンコまたがっていったのだが、
夜風をきる感じが最高に気持ちがいい。

街中に着くと、昼間の雰囲気とはまた違い、街中の提灯には灯がともり、
皆、浴衣を着ていて、何よりもこだまする下駄の音がなんとも言えず、
風情を感じさせる。

e0096757_13204674.jpg


郡上踊りは7月中旬から9月中旬までほぼ毎日行われているが、
場所が点々とする。今日は新町通りにある愛宕町というところの一本道で
行われた。最初、てっきり地元の盆踊りみたいに広場のようなところで
やるのかと思っていたので驚いた。
真ん中に音頭をとる囃子がいて、交代交代で10曲ある歌を歌う。
その周りには演奏している人がいる。

e0096757_13202169.jpg


昼間、踊り教室があって覚えたのは2曲だけだったので、いざ始まってみると
わからない曲ばかりで、見よう見まねで踊った。
ただ、ずっと踊っていると少しずつわかってきた。
踊っている人は本当に老若男女様々だ。
ハットをかぶったかっこいいおじいさん、地元の子だろうか、真っ赤な浴衣を着て
ほんとうにうまい踊りをする女の子3人組、小さな男の子女の子。
うちらみたいないかにも観光客な人たち。
ただ、みんなものすごく夢中で楽しそうだ。

盆踊りといわれると、普通はのんびりとやぐらの周りを踊っているだけと
思うけど、郡上踊りは結構激しい。もちろん、のんびり踊るタイプのものもあれば、
「春駒」「げんげんばらばら」というような飛び跳ねるものからタップダンスばりに
ステップを使うものまでいろいろ。なんせ10種類も踊りがあるからなかなか
覚えられない。


e0096757_13211211.jpg
スタートして1時間半くらいして、気づくと最初ごった返した人の数が若干減り
(踊りを断念した人が脱落したのだろうか)、いい具合の人数になってきた。
その頃から、みなアドレナリンが出てきたのか、踊りがぴったりと合っていて、
途中の掛け声も出ていて、その中にいる自分がなんともいえなく興奮していた。

8時から11時までノンストップで踊る踊る踊る。
足の裏も下駄になれないせいか、少し痛いが、終わった後の充実感といったら
なんにも変えがたかった。あー、ほんと最高。




しかし、徹夜踊りはほんとうに辛そうだ。だけど、その分朝を迎えたときの
気持ちよさはないんだろうな。

疲れ果てて、浴衣姿のままキャンプ場に戻り、ビールを飲み、
気がついたら昨日の夜から夜通し移動してることもあってか、
疲れ果て、外のいすに腰掛けたまま眠ってしまっていた。
少し寒くなってきて、目が覚め、テントの中に入ってまた寝た。


なんだかこの丸1日がものすごい長い時間に感じられたほど
充実した。


来年も絶対来ようと思い、郡上八幡を後にしたのでした。
[PR]
by yutasaito23 | 2007-08-21 13:10 | 国内旅行

感動した日....南アルプスにて

まさかほんとうに、ここ南アルプスの北岳の山頂
に立とうとは、1年前は思いもしなかった。


前日の曇り空やまるで台風レポーターのような横殴りの風
が嘘だったように今日は雲もまばらで、風もほとんど吹いていなかった。


南東には日本一の富士山、南には日本3位の間ノ岳、北には甲斐駒ケ岳、
仙丈岳が見える。そして、ここ北岳は日本2位の標高3193mの高さを誇る。
周りの山々を見ていると、山というのは神が宿っているとは聞いたことがあるが、
それを全身で感じた気がした。


出発前、広河原へ着いたとき、行方不明になっている大学生の写真を見た。
それを見た時、山の厳しさを感じた気がした。
広河原山荘の脇を出発する前、静かに手を合わせてから登った。

e0096757_22592466.jpg














この日は、朝から小雨が降り、決して天候は良くなかった。
でも、逆にそれが8月だというのに半袖では寒いくらいで良かったのかも知れない。
夏山シーズン真っ只中で、登山客も多かった。
しばらく登ると、雪渓が見える。冬に降った雪がこうして残っているのを
みると自然の雄大さを感じた。
その雪の上を歩き、川にかかった木でできた自然の橋を渡り、
少しずつ、初日の目標である肩の小屋という山小屋を目指す。

e0096757_22521378.jpg


途中、何度か道を間違いそうになる。
先頭を歩いている人は大変だ。時折、地図とコンパスを使ってちゃんと正確なルートをたどっているか確認をする。
一人で歩いていては、遭難しかけない。
登山はれっきとした団体スポーツだ。
One for all,All for oneの精神がなければ、全員で山頂まで行き、あの感動を味わえなかったと思う。









山小屋まであと少しというところで、雲が出てきた。
まるで、山の神様が試練を与えてるみたいだった。
視界は10m、先行く人が見えない。
しかも、道も険しくなり、右側は足を踏み外すと100m下に落ちてしまうような
道を歩く。風も強くなり、時折、突風で体が飛ばされそうになる。
でも、そんな状況の中、みなテンションが高かった。

e0096757_22523579.jpg



初日の宿である肩の小屋に着いた時はみなで「よっしゃー」「やったー」
といいながらハイタッチをしていた。


予定の15時を大幅に早まり、11時頃には到着した。
しかし、朝4時に起きて、6時から登り始めたので皆疲れていた。
すぐに寝袋に包まって寝る人、ストーブの周りで語る人皆それぞれだった。
自分はといえば今後のアウトドアイベントの企画を話していた。
というか、ただこれやりたい、だとか、男を上げる料理を作る、
だとかそんなたわいもない話で盛り上がっていた。

夕方近くになり、山小屋でカレーを食べ外に出た。
相変わらず、雲、風がすごくて視界がほとんどなかったけど、
一瞬だが遠くのほうに青空が見れ、明日への期待を膨らませ
寝袋に包まった。


翌朝は4時に起きた。山の朝は早い。
身支度をして荷物をまとめ、外へ出る。
快晴とは言えないけど、遠くのほうに群青色の空が見える。

ここから山頂までの道はまさに瓦礫の上を歩くような道だ。
軍手をはめていないといけないような道だった。
空気も3000mを超えているからか薄く感じる。
それまでの道と違い、急に植物がいなくなった。

10分、20分と登り、後ろを振り返るとさっきまで雲がかっていたのが
すっかり取れていて周りの南アルプスの山々がこれでもかというように
堂々とそして威厳を持って構えていた。


それから、20分くらい歩いただろうか、遠くのほうに富士山が見える。
1年前のちょうどこの日、あの富士山の山頂にいたと思うと、なんだか
変な感じがした。

富士山を見て感動しているとすぐに、いきなり視界が開ける。
そして、そこにはもうそれ以上登るべき道がない。
あるのは「北岳 山頂」と書かれた木の看板と360度見渡すことができる
絶景だった。


そこで、みんなと歓喜のハイタッチ。
記念写真を撮っていると、すぐに東のほうから太陽が出てくる。
ご来光だ。

e0096757_22542529.jpg


太陽が昇るにつれ周りの山々、みんなの顔がだんだんと赤くなっていく。
その太陽に照らされた山々の神々しさに一人呆然と見とれてしまった。
この感動は何だろう。やり遂げた達成感と疲労感が入り混じっていて
しばらく、ただ山を眺めていた。

e0096757_22544185.jpg


そろそろ降りようかという声に後ろ髪引かれる思いでそこを離れた。
下りはじめると昨日までの悪天候が嘘のように真っ青な空が広がっていた。
2500mを過ぎると道が森のようなところに入る。
そこを歩いていると、まさに森林浴といった感じで、癒しのマイナスイオンが
たっぷり感じられた。
よくCMや通販でこの製品はたっぷりマイナスイオンがたっぷり出ています、
とか言ってるけど、どんだけっ~と思ってしまう。。
これは正真正銘の天然のマイナスイオン!!

e0096757_2255380.jpg


それにしても、マイナスイオンを浴びたのはいいんだけど、膝が言うことを
聞かない。想像以上に下りが疲れてしまった。
最後、登山口の広河原山荘に着く前あたりはみんな疲れ切っていて、
足を滑らしていたり、小さな木に引っかかり転びそうになったりしていた。

e0096757_22565335.jpg



ようやくして最初の登山口である広河原山荘に到着し、みんなで
ジュースを買い乾杯した。


昨日、広河原山荘につながるつり橋を渡ったのが昔のように感じた。
今日、そのつり橋を渡ったときには昨日感じた不安を懐かしく感じた。

e0096757_22581138.jpg



広河原から車を置いてある芦安村までバスで移動し、その近くにある
温泉に入り、甲府にある定食屋さんでご飯を食べ、解散した。


下山しているとき、なんで人は山に登るのか、考えていた。
普通に考えたらただ苦しいだけと思う。一人で登ったらさらに苦しいと思う。
だけど、みんなで支え合って登りきって、下では決して見ることのできない
景色を見て、感動しあう。ただ、それだけのことを求めて登るのかな
と思った。
人間はもともとは山や海といった自然の中で暮らしていたからか
登っている最中、山の中にいると心がものすごくナチュラルになっている
のを実感した気がした。
それだけでも登ってよかったと思った。



これを気に定期的に山に登りたいと思う。
[PR]
by yutasaito23 | 2007-08-09 22:17 | アウトドア