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ビルマ、バゴダの影で

先日、「ビルマ、バゴダの影で」というドキュメンタリー映画を見た。

2年前の夏に1週間、夏休みをとってミャンマーを旅行した。
出発前、多くの旅行者からのミャンマーの印象は「パゴダ(仏塔)がキレイで
人々はものすごく優しい」というものだった。
実際に行ってみての印象はまさにその通りで、食事があまり美味しく
ないのを除けば、絶対にまた行きたい国だ。
特に世界3大遺跡のひとつであるバガン遺跡群の景観には圧倒された。

しかし、旅をしていてどことなくミャンマー人には他の東南アジアの国々
にあるような底抜けの明るさのようなものが感じられない気がした。
その一番の理由はミャンマーの軍事政権だろう。
軍事政権は、国民の生活を圧迫し、情報の統制も行っている。
実際、自分がミャンマーを旅した時にはテレビは軍事的な映像ばかりが放送され、
インターネットも自由に使えず、海外のサイトはほぼ見ることが出来ない。
なんとかして首都のヤンゴンでhotmailやyahooを使えた程だった。

映画ではスイス人監督がかつて、ミャンマーを旅行した際、同じような
違和感を感じ、軍事政権による少数民族に対する虐待を取材し、
その記録をまとめたもので、反政府軍に同行取材をし、身の危険を感じながらの
撮影だけに緊張感が伝わってくる。
そして、少数民族の証言により、軍事政権による人権侵害が明らかになる。
多くの少数民族は迫害を逃れるために、タイとの国境を渡り難民となっていく
のだが、その映像を見ているとまさか自分が旅をしたミャンマーでこんなことが
起きていようとは思ってもいなかった。

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これらの事実は日本ではなかなかニュースとして取り上げられにくいせいか、
このような事実を知ることは出来ない。
しかし、多くの人がこの映画を見ることによってミャンマーで今起きていることを
知って欲しいと思った。

ちょうど同じくしてチベットでも反中国政府に対する暴動が起きている。
「チベット問題」は世界的にも有名なので、ヨーロッパ諸国は中国政府を
いっせいに非難しているが、同じようなことがミャンマーでも起きていることを
忘れてはならないと思った。

たまたまミャンマーもチベットも訪ねたことのある所なので平和的に
解決して欲しいものだ。
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by yutasaito23 | 2008-03-26 01:27 | 映画